- コピー複合機の再リースとは?料金やメリット・デメリットは?
世の中では、オフィスで使う業務用コピー複合機の実に9割は、リースで導入されている。そんなリースの期間は、5年~7年で契約されているのが一般的だ。
今回は、その5年~7年のリース期間が終わった(リース満了)時にどういう選択肢・手順があるのかを解説しよう。
目次
リース契約の満了はいつなのか?
リース満了のタイミングを知るには二通りの方法がある。
毎月届くリースの支払い履歴と、リース満了間近に届く案内だ。
リース契約後は途中解約もできないため普段は気にする必要も無いが、毎月届く支払い履歴で確認することができる。しかし、現実的にはリース満了前に案内で気がつくことがほとんどだ。
満了通知は、事務所で利用しているコピー複合機のリースが満了間近(3ヶ月~6ヶ月前)になると、リース会社から再リースの案内が届く。その案内がきたら、残り数ヶ月で今まで利用していたリースが満了になる合図。
リース満了の案内は基本的にリース会社から書面で届くケースが多いが、たまに最初にリース契約を取り交わした販売店やよその販売店からも連絡が来ることもある。それはお客様のデータをしっかりと管理し、「そろそろリースが切れる頃だから新しいコピー複合機を案内しよう」という、いわば営業の電話だ。
(もし知らない会社から営業された場合は、たまたま別のタイミングで営業をかけられた際に知られてしまったか、いずれにせよ情報漏えいした可能性がある。)リース満了後には、基本的に「再リース」か「返却」という二つの手段しか選択肢は無い。
満了後は再リースか返却の二択
リース満了後には『借りていたコピー複合機を返却して新しいのを買う』か『もう一度借りる(再リース)』という二択になる。
例外的に『買取る』という方法もあるが、リース会社がNGを出していることもあり、一般的ではないためここでは割愛させていただく。
では、どちらの方があなたにとって有益なのか、メリットデメリットを含めて解説していこう。
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コピー複合機の再リースとは?
再リースという言葉がここでよく出てくるが、そもそも再リースとはなんなのかをご説明しよう。
再リースとは「リース契約終了後に同じコピー機で再度リース契約を結ぶこと」を指し、料金が今までのリース代金と比べて1/10程度と超低価格で再度リースが組めるというものだ。
契約者による機器代分に相当する支払いの責任は終わり、言わばリース会社としては”元が取れた”状態。そのため格安で使い続けることもでき、かつ解約の縛りもない簡単に言うと特別延長期間というかたちになるのが再リースだ。
再リースのメリット
コピー複合機の再リースを選択するうえで最もメリットがあるのは以下の点だろう。
- 費用が安い。
- 手間がかからない。
- いつでも入替えられる。
- 何度も再リースができる。
費用面は前述の通り超低価格で、月額費用の1割程度×一年分を先払いすることで一年間はそのままコピー複合機を利用し続けることができる。
それに伴い、コピー複合機を入れ替える手間(業者選定からPC設定、搬入搬出など)も無くなり、文字通りそのままの環境で使い続けられることが最大のメリットだ。
また再リース期間中は、言わば一年間の延長契約だが、支払い義務は終わっているのでいつでも別の機種に買い換えることができる。
(ただし、先払いした一年分の再リース料金は返還されない)なお、再リースは一年単位の契約だが回数に制限はなく、部品がなくなるまではあなたの意志で好きなだけ再リースをし続けることができる。
再リースのデメリット
逆にコピー複合機を再リースした場合、以下のようなデメリットもある。
- コピー複合機は新しくならない。
- 保守料金・保守会社はそのままになる。
- 部品取り寄せになり修理に時間がかかったりする。
- 部品供給がなくなると保守はできなくなる。
これは当然といえば当然だが、5~7年前にリース契約したコピー複合機をそのまま再リースで利用することになるため、コピー複合機は新しくならない。当然、経年劣化による不具合(紙詰まりの頻度や印刷品質の劣化)は起きてくるので、そこは仕方が無いものだと割り切ろう。
また、保守料金とリース料はまったく別の話であるため、一枚印刷していくら、というカウンター料金は再リース中でもコピー複合機を使用し続けていく限り発生する。カウンター単価も、同じコピー複合機を使う限りは変わらないので、数年前のカウンター料金で契約することになる。
カウンター料金について詳しくは『コピー機・複合機のカウンター保守契約とは何ですか?』で解説しているのでチェックしておこう。
最後のデメリットというか、仕方がないところだが、部品供給がなくなる恐れは十分にある。
通常、業務用コピー複合機の部品供給は「新品発売終了後約7年」と言われており、終了間近になると今度は保守会社から部品供給終了のお知らせが届く。
こうなった場合、期日を過ぎるとパーツが手に入らなくなるため、修理自体が終了となり実質再リース中でも新しいコピー複合機を購入せざるをえない。ここまでくれば逆にコピー複合機を寿命まで使い切った、物持ちの良いとてもエコな方であると自負しても良いと思う。
再リースの注意点
ほとんどのリース会社では、連絡がない場合は「自動的に再リース」という処理となるので注意しておこう。
また、前述した通りカウンター料金とは別の話なので、保守料金は安くならないという点にも注意しておこう。
返却してコピー複合機を買い換える
再リースとは違う、もう一つの選択肢「買い換える」という方法についてご説明しよう。
買い換えると書いてはいるが、実際はリースでも現金買取でもどちらでも良い。要は、今のコピー複合機を返却し、新しいコピー複合機を導入するという選択肢だ。
買取とリースの違いは『コピー機・複合機を購入(買取り)するのとリースするのではどちらが得ですか?』を参考にしよう。
買い替えのメリットとしては、やはり最新の機能が手に入るという点じゃろう。特に、同じ価格帯でも、印刷速度が良くなっていることが多い。また、トナーの使用量などが最適化され、カウンター料金に関わるコストが総合的に下がっていることもあるので、比較するといいじゃろう。
逆に、デメリットとしては、買取の場合は一時費用、リースの場合も再リースと比べて確実に支払い費用が増えてしまうことじゃろう。また、導入時には、パソコンのドライバ設定も変更が必要となる。複合機の新機能をフルに使うには必須なのじゃが、地味に手間がかかる作業じゃ。
では具体的に、メリット・デメリットについてご紹介していこう。
買い替えのメリット
コピー複合機を新しく買い換えるにあたり、メリットと挙げられるのは以下の2点に尽きるだろう。
- 最新型のコピー複合機が手に入る。
- カウンター料金が安くなる、かもしれない。
新品の最新機種をリースした場合だが、最新の機能を搭載したコピー複合機が手に入るのは大きなメリットだ。
今の時代、5年も経つとリニューアルやマイナーチェンジが続き、まず間違いなく性能面は向上している。特に最近ではコピー性能単体だけではなく、パソコンとの連携やクラウドシステムとの連携、外出先からFAXを確認できたりUSBが使えたりと10年前では考えられない機能が詰め込まれている。
今の環境で普通に使っていたことも、新しいコピー複合機にするだけで使いやすさは大きく改善される例はコピー複合機以外でもたくさんある。また、画質や立ち上がりのスピードや大画面といった性能面から、省エネ性能や省スペース性など、ちょっとした点も改良されているのもポイントだ。
そして再リースの1/10という超低価格をもモノともしないカウンター料金の低価格化がメリットとして挙げられる。これは販売店やその時時の条件にも大きく左右されるため絶対ではないが、ほとんどの場合でカウンター料金は下がるだろう。
なぜなら機器代の相場もさることながら、カウンター料金の相場も下がっているからだ。
5~7年前とは相場が変わっており、再リースでは交渉できないカウンター料金もコピー複合機の買い替えのタイミングならいくらでも交渉はできる。下げられるだけ下げてもらおう。
コピー機のリース料金やカウンター料金の相場については『業務用のコピー機・複合機の相場はどれくらいですか?』を参考にしよう。
ちなみに、月々のカウンター料金と再リース費用、そして買い替えた時のカウンター料金と再リース費用はどちらが得になるかは簡単にシミュレートできる。要は『今かかってる費用』から『業者からの見積金額』を引き算するだけだ。気の利いた販売店は、このあたりまで計算した提案書を作ってくれるので聞いてみよう。
買い替えのデメリット
逆にデメリットとしては以下の点がある。
- 買い替えた方が支払い金額が高くなる場合がほとんど。
- コピー複合機を入替えたことによるパソコン設定などの手間。
- (メーカーが変わった場合)保守する業者や販売店が変わる。
まず料金についてだが、要は印刷費用と本体代金、どちらが高いのか?ということだ。
前述で書いたカウンター料金が安くなったとしても、実際再リース料が天秤にかけられるほど効果がでるのは「月に2,000枚以上印刷していること」が条件になるケースがほとんどだ。
そのため、事業拡大していれば採算は見込めるが、現状維持や縮小傾向の場合は買い替えは控えた方がよい、という結論にもなる。
リース料金とカウンター料金の計算方法の詳細は『複合機の高額なリース料金とカウンター料金を安くする手順』で説明しているのであとで参考にしてもらいたい。
また、コピー複合機本体が変わると、接続しているパソコンなどの機器類の設定はすべてやり直しになる。これは導入後に業者が設定してくれるケースが多いが、最初は戸惑うだろう。
保守業者や販売店が変わることは、デメリットと感じないむしろメリットと考える人も多い。
これは今まで付き合ってきた業者の対応が悪かったら、コピー複合機本体を変えてしまえば今後付き合う理由もなくなるから、ということだ。
買い替えの注意点
買い替えの場合は、再リースと違いリース会社に物件返却の届け出を行ったうえで、また新たに自分でコピー複合機の販売点を調べることになる。
今までの販売店が良ければそのまま新しい機種の見積をもらうのも良し、これを機に心機一転新しい業者と付き合うのも良し、あなたの自由だ。
再リースと買い替え、どっちがお得?
それでは終わりに「結局のところ再リースと買い替えはどちらが得なのか?」を3つの基準をお伝えして締めくくろう。
性能的なメリットはどれほどあるか?
まず、買い替えた場合は確実に性能が上がる。これは間違いない。
現在、各メーカーにおける新機能のトレンドは、ご覧の通りじゃ。
- 操作パネルの大型化(9インチ?10.1インチ)
- 自動ソート機能(オプションのフィニッシャーなしで実現)
- 高度なセキュリティ機能(顔認証、非接触ICカード認証)
- ウォームアップ時間の短縮(従来の半分を実現した機種も)
- 静音性能の向上(オフィスの快適性を向上)
- コンパクトな筐体設計(置き場所を選ばない)
上記の要素と、あなたの利用状況を踏まえ「必要な機能があるか?」もしくは「業務効率が良くなるか?」ということをしっかり考えるのじゃ。
意外と「あれば便利な機能」は、今後「無いと不便な機能」に変わることもあるので、オフィスを進化させるには良いきっかけになると思ぞぃ。
販売店、保守業者の評価はどうか?
次に、現在の保守業者や販売店自体の評価じゃ特に、複合機が故障で止まってしまった場合、保守業者の対応によっては業務の効率が変わってしまう。。
保守業者を選ぶポイントは、以下の通りじゃ。
- 故障連絡を受け付ける体制が整っている(TEL、Webフォームなど)
- 故障連絡から短い時間で、サービススタッフが駆けつけてくれる
- サービススタッフに知識があり、短い時間で復旧してくれる
しかし、これはなかなか契約前には知ることのできない情報じゃ。
そこで、故障連絡先については、メーカーのサイトなどで、どんな形で連絡することになるのか、あらかじめ予習をしておくことをおすすめする。
また、今まで発生した具体的な故障例を挙げながら、営業担当者に「御社であればどれくらいで駆けつけ、どの程度の時間で復旧してもらえるのか」を聞いておくといいじゃろう。
トータルコストはどれくらい変わるか?
最後に最も重要なコストの話だ。
まず再三ご説明してきたが、再リースの場合はリース料金つまり、本体代金は超低価格になる反面、カウンター料金は据え置きそのままになる。
大体5年再リースすることを考えると、
「再リース5年分(今の月額リース料×6回分)+カウンター料金60回分」で再リースの総コストが算出できる。その金額と比較するのが、買い替えで5年使った時の費用、
「新リース料金5年分+新しいカウンター料金60回分」を比較しよう。ほとんどの場合再リースの方が安くなるので、上記2点の基準と比較したうえで、その価値に見合うかどうかで判断しよう。
リースのメリット・デメリットのおさらい
再リースではなく、リース自体についてのメリット・デメリットもこの機会にご説明しよう。
この動画は『コピー機・複合機をリースするメリットは何ですか?』でもご覧いただけるので参考にしていただければ幸いじゃ。
今オススメのコピー機ランキング
コピー機博士によくあるご質問
- 業務用のコピー機・複合機の相場はどれくらいですか?
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コピー機リース(新品)の相場は印刷速度が25枚~30枚の標準的な複合機の場合、カラー複合機が定価で120万円から販売されていますが、オプションを付けると400万円ほどになることもあります。また、モノクロ複合機の場合は定価で70万円から販売されていますが、こちらもオプション次第では300万円ほどになる場合もあります。
中古コピー機の販売価格の相場は、OAランドでは「10万円以下」「10~20万円」「20万円~」に分かれており、ほとんどのモデルが30万円以内で購入することができます。例外として最新型やカウンター数が1万枚以下の極上品等を「30万円~」で販売しております。
詳しくはこちらをご確認ください。 - 評判の良いコピー機・複合機のメーカーはどこですか?
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業務用コピー機・複合機の主要メーカーの物は、機能面だけで見れば大きな差はなく、どれを選んでも十分満足のいく機能を発揮してくれることは間違いありません。それでもあえてメーカーを選ぶなら、コスパなら「シャープ」、品質なら「富士フイルム」、総合力なら「キヤノン」、デザインなら「コニカミノルタ」、管理なら「リコー」のコピー機・複合機がおすすめです。
詳しくはこちらをご確認ください。 - 保守契約とは何ですか?必ず加入しなければいけませんか?
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保守契約とは、一般的によくある製品保証のようなもので、精密機械である業務用のコピー機・複合機は故障しやすく、修理費も高額なため加入することが必須となっています。保守契約を結べば、毎月一定の保守料金で万が一の際の修理費用や部品代、消耗品が無料になるなど、お得なサービスが受けられます。
詳しくはこちらをご確認ください。 - コピー機・複合機のリースとレンタルの違いを教えてください。
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コピー機・複合機のリースとはリース会社が代理でコピー機を新規購入し、それを借りて使用する中~長期契約(5年~7年)のことです。レンタルと違い、ご希望のコピー機を新品で導入することができます。一方でレンタルはレンタル会社から中古品のコピー機を借りて使用する短期契約(数日~3年程度)のことを指します。レンタルは途中解約が可能で、レンタルしたコピー機の管理はレンタル会社が負います。(ユーザーの過失でない故障時には代替機を提供)一般的には中長期的に利用するならリース、短期間で利用する場合はレンタルの方が費用面でメリットがあるといわれています。
詳しくはこちらをご確認ください。 - コピー機で印刷したら黒い線が入るのですが、どこを清掃したらいいですか?
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コピー機・複合機を使っている時に黒い線が出てしまう場合、特定の操作をしたときだけ症状が出るということがよくあります。コピーや印刷をした時にどのような操作をした時に黒い線が出るのか、問題の特定をすると清掃する場所の目安になります。
大きく分けて清掃の種類は、「鏡面ガラスの清掃」「ADFミラーの清掃」「本体内部の清掃」に分けられます。
また、これらの清掃を行っても改善されない場合は「結露」による症状の可能性も考えられるので、その場合は少し時間を置いてみるのも良いでしょう。
詳しくはこちらをご確認ください。
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