- コピー機・複合機の紙詰まりは自分で直せますか?
室温の変化が大きい冬場や、紙が湿気りやすい梅雨によく起きるコピー機の紙詰り。
OAランドでのメンテナンスコールでも非常に多い紙詰まりだが、詰まっている場所が特定しやすく、素人でも比較的かんたんに対処しやすい。そこで今回は、今すぐ自分で対応できる紙詰まりの直し方をご紹介しよう。
もう紙詰まりたくない人におすすめの厳選コピー機
目次
紙詰りを自分で直すのは自己責任
まず最初にお断りしておきたいのは、以下に記載することはすべて自己責任となることをご理解いただきたい。
紙詰りは比較的、対処しやすいコピー機のトラブルの一つ。そのため、以下に記載するようなことで解決できることが多いのだが、あくまで自分で対処するということは自己責任となる。難しいと感じたら迷わず保守サービス委託先に連絡してサービスマンにきて対処してもらおう。
また、パーツの中には高温になりやけどする危険もあるため、くれぐれも取扱いにはご注意いただきたい。
もう何度も紙詰まりに悩まされている方はサービスマンに依頼した方が良い。カウンター保守契約に加入してない方は、『スポット修理センター』などの修理専門サービスを利用するのも一つの手段ということを覚えておこう。
紙詰りの直し方は心構えにあり
それでは、紙つまりの対処方法をお話する前に、まず心構えを持っていただきたい。それは、とにかく詰まってしまった用紙に対し「これでもか!」というほど優しくすることじゃ。
イライラして急ぐ気持ちも分かるが、強い力で無理やり引っ張ると詰まった紙が破れてしまい、症状が悪化する可能性が非常に高い。まず無理に用紙を抜き取ろうとせず、用紙を優しく救出してあげることが大切じゃ。
その気持ちを忘れず、何度かつまみ直すような感覚で徐々にゆ~っくりと引き抜こう。
まずは詰まった紙を探そう
下記のSHARPコピー機MX-2610FNシリーズを参考に「コピー機でよく紙詰まる場所トップ3」から詰まった紙を探していただきたい。
では、それぞれの取り出し方について詳しくご説明しよう。
①原稿送り装置で紙詰まりした場合の対処方法
ADFをパカっと開けて確認
ADFはパカッと開くことができるので思い切って開いてみよう。わりと分かりやすく詰まっていることが多く、激しくローラーに絡まることもあまりないので、難易度は易しい。
ADFで紙詰まりした用紙の取り方
クシャっとなった用紙をローラーに対して水平に引き抜こう。あまり力を使わずにすんなりと抜けることが多い。
手前に引っ張ってもびくともしない時は、用紙がローラーにかんでしまっているため、無理やり引っ張ると破れてしまい紙詰まりが取れない原因になる。そういう時は鏡面コピーを取るようにADFごと上蓋を持ち上げた裏面(左上)にあるローラーを爪で回すと、ADFのローラーと連動してるのでうまく取れるときがある。
②カセットで紙詰まりした場合の対処方法
給紙カセットと側面カバーを開いて確認
給紙カセットで紙詰まる場合は給紙が始まるタイミングなので、印刷しようとした用紙の段で詰まっている可能性が非常に高い。まずはコピーしようとしたサイズのカセットを開いて覗いてみよう。
ここで見つからない場合、給紙カセットの途中で詰まってる可能性があるので、側面のカバーも開いて見てみよう。
給紙カセットで紙詰まりした用紙の取り方
用紙を引っ張れば取れるのだが、内部のローラーなどに絡まってる可能性が高く、さらにほぼ用紙がクシャクシャになっているので破れやすい。手前ではなくローラーに対して水平方向に慎重に引っ張ろう。
③側面カバーで紙詰まりした場合の対処方法 ※やけど注意
コピー機の側面を開く
側面カバーはメーカーにより左右異なるが、大体手差しがある側にレバーがあるので、そのレバーを引けばワンタッチで開けられる。
非常に高温になっているパーツがあるのでやけどにくれぐれも注意しよう。
側面カバーで紙詰まりした用紙の取り方
側面カバーを開けると詰まった用紙がパッと見つかる場合と、ローラーに絡まってクシャクシャになり、ほんの先っぽだけが見える時があるが、どちらの場合でも細心の注意を払ってゆっくりローラーに対して水平方向に引っ張ろう。
このとき、一回で引き抜こうとせず、何回か掴み直すように引っ張るのがコツじゃ。
紙詰まりが自分で直せないケース
コピー機・複合機の紙詰まりを直すといっても、紙が詰まってしまったものを無理に抜き取ると、他のパーツを壊してしまう原因になりかねない。自分でやるには限界があるので、難しいと感じたり、以下の場合に該当したら速やかに保守サービス契約先へ連絡しよう。
紙詰まりで紙を破いてしまった場合
もし、紙詰まりを取り除く過程で紙が破れてしまったり、いくら引っ張ってもビクともしなかったら、自分での修復は潔く諦めよう。
紙が詰まってないのにエラーが消えない場合
破れた欠片だったり、もう一枚詰まってることもあるので、もう一度、詰まっていたところをよく見てみよう。それでも見つからない場合は、これ以上の対処は難しい。
通常コピー複合機の修理はカウンター保守契約を結ぶことで無料で依頼できるので、ご自身での解決が難しかったらサービスマンへ修理を依頼しよう。もし加入してない場合は『スポット修理センター』などを利用すれば有償修理が可能だ。
紙詰まりの再発防止のために
紙つまりの予防策をこちらの動画でもご紹介しているので参考にしていただければ幸いじゃ。
紙つまりの主な原因は、以下の3点が主な原因となる。
結露が原因による紙詰まり
冬場や月曜の朝に特に多いのが、結露による紙詰まりだ。室温とコピー複合機本体内部の温度差により結露が起きてしまい、給紙がうまくいかなかったり印刷不良が起きてしまうこともある。
コピー複合機にはヒーター機能が搭載されているが、主電源を落としていたりするとヒーターが立ち上がるまで時間がかかり、その間に室温が先に温まってしまうと結露が起きやすいので、冬場は電源を入れっぱなしにしておいたり、エアコンより先にコピー複合機を立ち上げるなどしてなるべく冷やさないようにしよう。
紙が詰まらなくても黒い線が入ってしまったり、印刷全体がボヤけるなどした場合も結露が原因になる。『コピー機で印刷したら黒い線が入るのですが、どこを清掃したらいいですか?』で結露が起きてしまった時の清掃方法も詳しくご紹介しているので参考にしていただきたい。
用紙が原因による紙詰まり
梅雨の時季などで特に多いのが用紙の湿気。非常に多く頻発するため、給紙カセット内の隙間に乾燥剤やシリカゲルなどを入れておくと効果があるので試していただきたい。
また、新品の紙では静電気が原因になり、二重で紙送りされてしまい紙詰まりになることも。紙でさばいてから入れよう。他にも、裏紙や再生紙であったり、給紙カセットに紙を詰め込みすぎて詰まってしまうこともあるので注意しよう。
ほこり・汚れが原因による紙詰まり
給紙ローラーの摩耗や汚れが原因で給紙できずに紙が詰まってしまうパターンもある。裏紙を使った場合は、トナーの汚れが給紙ローラーにこびりついてしまい滑りが悪くなる。もし、給紙ローラー付近で頻発するようであれば、無水エタノールなどを使って給紙ローラーをゴシゴシと磨いてあげると改善されるぞ。
紙詰まりが多いなら、いっそ買い換えませんか?
中古コピー機なら5万円台から購入できます。何度も紙詰まるようなら買い替えもご検討ください。
お見積書は無料で一時間以内にご提出いたします。
コピー機をお得に買うために必ずおさえておくべき情報
コピー機博士によくあるご質問
- 業務用のコピー機・複合機の相場はどれくらいですか?
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コピー機リース(新品)の相場は印刷速度が25枚~30枚の標準的な複合機の場合、カラー複合機が定価で120万円から販売されていますが、オプションを付けると400万円ほどになることもあります。また、モノクロ複合機の場合は定価で70万円から販売されていますが、こちらもオプション次第では300万円ほどになる場合もあります。
中古コピー機の販売価格の相場は、OAランドでは「10万円以下」「10~20万円」「20万円~」に分かれており、ほとんどのモデルが30万円以内で購入することができます。例外として最新型やカウンター数が1万枚以下の極上品等を「30万円~」で販売しております。
詳しくはこちらをご確認ください。 - 評判の良いコピー機・複合機のメーカーはどこですか?
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業務用コピー機・複合機の主要メーカーの物は、機能面だけで見れば大きな差はなく、どれを選んでも十分満足のいく機能を発揮してくれることは間違いありません。それでもあえてメーカーを選ぶなら、コスパなら「シャープ」、品質なら「富士フイルム」、総合力なら「キヤノン」、デザインなら「コニカミノルタ」、管理なら「リコー」のコピー機・複合機がおすすめです。
詳しくはこちらをご確認ください。 - 保守契約とは何ですか?必ず加入しなければいけませんか?
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保守契約とは、一般的によくある製品保証のようなもので、精密機械である業務用のコピー機・複合機は故障しやすく、修理費も高額なため加入することが必須となっています。保守契約を結べば、毎月一定の保守料金で万が一の際の修理費用や部品代、消耗品が無料になるなど、お得なサービスが受けられます。
詳しくはこちらをご確認ください。 - コピー機・複合機のリースとレンタルの違いを教えてください。
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コピー機・複合機のリースとはリース会社が代理でコピー機を新規購入し、それを借りて使用する中~長期契約(5年~7年)のことです。レンタルと違い、ご希望のコピー機を新品で導入することができます。一方でレンタルはレンタル会社から中古品のコピー機を借りて使用する短期契約(数日~3年程度)のことを指します。レンタルは途中解約が可能で、レンタルしたコピー機の管理はレンタル会社が負います。(ユーザーの過失でない故障時には代替機を提供)一般的には中長期的に利用するならリース、短期間で利用する場合はレンタルの方が費用面でメリットがあるといわれています。
詳しくはこちらをご確認ください。 - コピー機で印刷したら黒い線が入るのですが、どこを清掃したらいいですか?
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コピー機・複合機を使っている時に黒い線が出てしまう場合、特定の操作をしたときだけ症状が出るということがよくあります。コピーや印刷をした時にどのような操作をした時に黒い線が出るのか、問題の特定をすると清掃する場所の目安になります。
大きく分けて清掃の種類は、「鏡面ガラスの清掃」「ADFミラーの清掃」「本体内部の清掃」に分けられます。
また、これらの清掃を行っても改善されない場合は「結露」による症状の可能性も考えられるので、その場合は少し時間を置いてみるのも良いでしょう。
詳しくはこちらをご確認ください。