コピー機と印刷機は用途こそ同じようなものじゃが、ランニングコストや機能、そして印刷までの過程が全く異なり、構造の違いから保守の体制まで全く異なるのじゃ。販売業者間では、印刷機とコピー機(複合機は同意語となっている)とでは区別して販売していることがほとんどじゃ。
それぞれの特徴やいくつかの違いを順に比較しながらご説明しよう。
動画でもご覧いただけます
記事を読む時間が無い方には動画でも説明しているので、こちらをご参照いただければ幸いじゃ。
厳選5機種!ただ今のおすすめ中古コピー機・中古複合機
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特徴から見たコピー機と印刷機(輪転機)の違い
まずは特徴から見た、違いからご説明しよう。
| 印刷機(輪転機) | コピー機(複合機) | |
|---|---|---|
| 1枚あたりの 印刷コスト |
とても安い (1円以下) |
コンビニより安い (数円~) |
| スピード | とても早い (1分間で100枚以上) |
コンビニより遅い (1分間で20枚~30枚程度) |
| 最初の一枚目 | 遅い | 早い |
| カラー性能 | 苦手 | 得意 |
| 多機能性 | コピーに超特化 | 色々使える |
| 印刷の仕上り | 文書印刷:◎ 写真印刷:× |
文書印刷:◎ 写真印刷:◯ |
| 耐久性 | とても高い (100万枚以上の印刷に耐久できる) |
高い (十数万枚程度) |
| 占有サイズ | 大きい (幅1m以上必要) |
小さい (幅70cm程度必要) |
| 耐水性 | インクなので にじみやすい |
レーザーなので にじみにくい |
【印刷機(輪転機)の特徴】
まずは、印刷機(輪転機)の特徴を見ていくのじゃ。
印刷以外の機能を持っていない
印刷機は印刷に特化した機器であり、それ以外の機能を持っていないぞ。FAXやスキャナー機能、コピー機能は備わっていないため、注意が必要じゃ。
また、その割に機器本体のサイズが大きいことがあり、設置スペースの確保も必要だ。
大量の印刷に向いている
印刷機は大量印刷に向いているぞ。印刷機では、印刷したい原稿を製版、その上にインクを乗せて圧着により複製していく。そのスピードは毎分100枚以上になることもあり、同じ原稿を大量に印刷したいならば印刷機の導入が適するじゃろう。
それから機種にもよるが、印刷枚数が多ければ多いほど1枚あたりの印刷コストが安くなるぞ。用紙代を除くと、1,000枚以上の印刷ならば1枚あたりのコストが1円を切ることも珍しくないのじゃ。
カラー印刷が苦手
印刷機は大量印刷がしやすい反面、カラー印刷が苦手じゃ。1色もしくは2色ででの印刷となるため、写真印刷には向かないのじゃ。一般的なオフィスでコピー機として使うには、使いにくいじゃろう。
【コピー機の特徴】
次に、コピー機の特徴を見ていくぞ。
複数機能を搭載している
コピー機には、さまざまな機能が搭載されているのじゃ。コピー機能はもちろん、スキャナー機能、FAX機能など多岐にわたるぞ。
コピー機は厳密にいうと、コピー機能しか備わっていないものを指すわけだが、最近ではコピー機能しかないコピー機は滅多にみなくなったのう。
そのため、今のコピー機は「複合機」と同一のものとして認識されているのじゃ。
カラー印刷が得意
コピー機は白黒印刷だけではなく、カラー印刷も得意としているぞ。カラーでみやすく仕上げたい資料や写真の印刷が問題なくできるじゃろう。
省スペースで設置できる
コピー機は印刷機と異なり、省スペースで設置できるのも魅力じゃ。サイズが大きなコピー機であっても70cm四方くらいのスペースがあれば、十分に設置できるぞ。
コンパクトな機種ならば、卓上などにも設置できて利用しやすいじゃろう。
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使い方で見るコピー機と印刷機(輪転機)の違い
前述したような特徴があるので、自ずと使い方も明確に分かれてくる。具体的にどういった使われ方をしているかご紹介しよう。
【印刷機がおすすめ・おすすめじゃないケース】
印刷機はその性質上「印刷をたくさん刷る」という、かなり断定的な使い方をする場面で大活躍じゃ。学校や塾はその代表格とも言えるのう。
誰しも受け取ったことがあるじゃろう、あのプリント配布用に印刷機が使われている。印刷枚数がとても多いため、スピード面・コスト面どっちで見てもお得に使えるのじゃ。他にも自社でDM印刷したりチラシ印刷をする場合にも使われることが多いぞ。
逆に印刷機をやめた方がいいのは、カラー印刷と多機能を求める場合じゃな。カラー性能はコピー機の方が断然高く、正直印刷機には向いていない。
また、FAXやスキャナができないので「オフィスに印刷機かコピー機のどちらかを導入する」といったシーンでは、コピー機を選んだ方が良い。
【コピー機がおすすめ・おすすめじゃないケース】
コピー機は活躍の幅が広く、一般的なオフィスには最低一台置いておいて損はないぞ。
印刷頻度が多くない場合は、まずコピー機から選ぶのが広く一般的じゃ。
逆に選ばない方がいい場合はほとんどと言っていいほどあまり無い。しいて言えば、あまり印刷する機会が多くない場合、小型の家庭用複合機やコンビニでも代用できるので、利用頻度によって考えるのがベストじゃ。もちろんその場合、印刷機を導入するという選択肢は全くなくなる。
家庭用複合機と業務用コピー機との比較については『家電量販店でよくある小型の複合機とどっちが得ですか?』を読んでおこう。
コピー機や印刷機(輪転機)の導入方法
コピー機や印刷機(輪転機)の導入方法には、購入、リース契約、レンタル契約があるぞ。
購入
導入したいコピー機や印刷機を購入して設置することだ。一度購入してしまえば、廃棄や売却、譲渡が自由にできるぞ。とはいえ、オフィス用になれば高額になることがほとんんどじゃ。
コピー機や印刷機はオフィスに必要なものじゃが、設備投資のために多額の資金を注ぎ混むことは企業にとって好ましくないじゃろう。
安い機器がいいからといって、中古品を購入すると故障のリスクも高まって、メンテナンス費用が高額になることもあるのじゃ。
日頃から使うものだからこそ、安く導入できる方法を検討することが大事になるぞ。
リース契約
リース契約は、リース会社が購入したコピー機や印刷機を賃貸りする契約じゃ。
リース契約では、リース会社が購入した機器を分割払いにしてリース料を支払うぞ。
また、機器の分割料金にリース会社への手数料を上乗せして支払うのが通常じゃ。契約期間中は、基本的に途中解約できないぞ。
契約期間は5年や10年などの長期的なものになる。そして、機器の所有権はリース会社となるのも特徴じゃ。
レンタル契約
レンタル契約はリース契約と似ているが、契約期間に違いがあるのじゃ。レンタル契約は数ヶ月程度の契約が一般的であり、場合によっては数日や数週間での契約も可能じゃぞ。導入にあたり、契約審査もないため導入のハードルも低いといえる。契約期間内の途中解約も可能じゃ。
しかし、初期費用がかかる場合があったり、機器が中古品であったりする可能性があるので覚えておくんじゃぞ。機器のレンタル代金に加えて、基本料金や保守中のカウンター料金がかかるのも理解しておくといいじゃろう。
最後に蛇足じゃが、コピー機と印刷機の構造の違いを説明するぞ。
コピー機と印刷機(輪転機)の構造の違い
最後に、構造から見てどう違うのか簡単に解説しよう。印刷までの内部的なプロセスと印刷方式が違うぞ。
【印刷機の構造】
印刷機は版画と同様に、製版・複写というプロセスを踏んで印刷されるのじゃ。印刷方式はインクとなるため、基本的に水に弱くなる。そして印刷機は版画の様な形で、製版してから複写を行う仕組みを取っておる。そのためコピー機より1枚目が出てくるまでの時間がかかる。
消耗品も異なってくるぞ、版画版の役割をするマスターと、インクが必要になるんじゃ。
【コピー機の構造】
一方、コピー機はトナー(色付きの粉)を高温で紙に定着させるため、水にも強く、保存が出来るのじゃ。これがレーザー方式と言われるものである。
コピー機と印刷機の違いについてお分かりいただけただろうか?コピー機も印刷機も『無料相談窓口』で導入相談することができるので、ぜひ活用していただけたら幸いじゃ。