コピー複合機は繊細な機械で、季節や気候によるトラブルは後を絶たない。コピー複合機にとって梅雨は大敵で、湿気による紙詰まりが起こりやすいのじゃ。
しかし気候の問題とはいえ、ちゃんと対処法はある。今回の記事では梅雨に起こりがちなトラブルとその対処法をご紹介するので、参考にしていただければ幸いじゃ。
湿気による紙詰まり…梅雨のトラブル
梅雨や季節の変わり目など雨量の多い時期は、用紙が湿気りやすく、コピー複合機に紙詰まりのトラブルが起こりやすい。雨季に入ってやたらと紙詰まりが起こるようになったという場合は、湿気が原因と考えてよいじゃろう。
紙詰まりの対処法
紙詰まりを未然に防ぐには以下のような方法がある。
- ヒーターを活用する
- 乾燥剤を使う
- 保管方法/場所を変える
- コピー用紙をさばいてから入れる
ヒーターを活用する
紙の湿気対策として、最近のコピー複合機には用紙カセットにヒーターが付いているものが多い。このヒーターが用紙の湿気を防いでくれるというわけじゃ。とても便利な機能じゃが、注意点としては、基本的に電源を入れたままにしておかなくてはならないということ。電源を切るとヒーターも止まってしまうので、ずっと電源を入れておく必要があるぞ。その際は、省エネを意識して節電モードに設定しておこう。
乾燥剤を使う
給紙トレイの隅や給紙カセットに乾燥剤を入れておくというのも、湿気対策には有効な手段じゃろう。乾燥剤は購入してもよいが、お菓子の袋などに入っていたものでも大丈夫じゃ。乾燥剤が湿気を吸収することによって、紙詰まりのトラブルを防いでくれる。機械設定などの手間がいらず、お金もかからない方法なのでおすすめじゃ。
保管方法/場所を変える
雨季は用紙の保管場所にも気を遣おう。コピー用紙を開封後、包装紙は捨てる方が多いと思うが、用紙をそのままの状態で保管しておくと湿気を吸いやすくなってしまうのじゃ。なので、コピー複合機の給紙トレイに入りきらなかった用紙は、元々入っていた包装紙に包んで保管することを推奨する。保管場所は外気に触れないよう、扉がついている棚やキャビネットがベター。また用紙の劣化を防ぐために直射日光の当たらない場所を選ぶことも大切じゃ。
ただ、コピー用紙はどうしても開封から時間が経てば経つほど、湿気を吸いやすくなってしまう。開封したら時間をおかず、早めに使い切るようにしよう。
コピー用紙をさばいてから入れる
単純な方法だが、給紙カセットに用紙を入れる前に、紙同士がくっつかないようにパラパラはじいておくのもよいぞ。用紙の間に空気を含ませることで、紙同士が重なりにくくなり、紙詰まりを防げるのじゃ。
紙詰まりの直し方
コピー複合機に詰まってしまった紙を取り出すことは、ご自身でも比較的簡単にできる作業じゃ。ただしご自身で対処する場合はすべて自己責任となることをご理解いただきたい。対処法は『コピー機・複合機の紙詰まりは自分で直せますか?』で詳しく解説しているので、作業に取り掛かる前に、ぜひ一度目を通していただきたいのじゃ。
ただ不安な箇所やわからないことがあるときは、迷わず専門の修理業者に連絡して対処してもらおう。
コピー複合機は冬場の結露も苦手
今回は梅雨の湿気トラブルについてご説明してきたが、湿気に次いで、コピー複合機は冬場の結露も大の苦手。
こちらの記事をお読みになっているみなさんの中に、部屋で暖房をつけはじめてからコピー複合機の調子が悪くなったという方はいないじゃろうか。コピー複合機に以下のようなトラブルが起こっている場合、結露が原因である可能性が高いぞ。
- 印刷がぼんやりしていたり、薄い感じがする
- 用紙に黒い線、白抜け、影が入る
- 用紙の半分までしか印刷されない
- コピー複合機にエラーが出やすい
- 紙詰まりをしやすい
上記の症状に当てはまるという方は、結露によるトラブルを防ぐ方法をまとめた記事があるので、『結露で印字不良を起こすコピー複合機の結露対策はどうしたらいいですか?』を参照していただきたい。
気候による湿気や結露の発生は仕方ないが、きちんと対策することによって、機械トラブルを防ぐことが可能なのじゃ。今回ご紹介した対策方法はどれも簡単にできることばかりなので、紙詰まりが頻繁に起こるときには、ぜひ実践していただければ幸いじゃ。
