正直、コスト削減には繋がるんじゃが、コピー機を愛するワシとしては、できるだけ使用しないでいただきたいのう。
複合機はトナーという粉体を、紙面に焼き付けて定着させることで、印刷をしておるんじゃ。
仕組みとしては、ドラムという感光体の上に、レーザーで印刷イメージをかきこむんのう。
次に、そのイメージの上にトナーがくっついて、コピー用紙が送られてくると、
書き込まれたイメージが紙に乗せ、熱い温度で紙とトナーを圧着させておるんじゃ。
ちなみに、最後の高温でのトナーと用紙の圧着を「定着」と専門用語で言う。
そこで、紙というものは元々は木が原料になっておることは知っておるのう。
木は熱に弱く、定着の段階を超えると、コピー用紙は必ず変形してしまう。
湿気なども木は吸い込むので、インクジェットプリンタで印刷した用紙は、
余計に変形が大きくなるようになっておるのう。
この定着後や、インクなどの湿気を吸ってしまい変形した用紙を、再度コピー機に通した場合、紙詰まりの大きなリスクとなってしまう場合が多いんじゃ。
コストの削減には繋がるかもしれんが、コピー機の大切なドラム部分に巻き付いたり、
既に印刷されたトナーがコピー機の中に積もり積もって故障につながったりと、いいところは正直無いのう。
以上のことから、出来れば裏紙は、あまり使ってほしくないというのがワシの本音じゃ。