コピー複合機で使用しているトナーは消耗品なので、使用していくうちにいずれはなくなってしまう。
今回の記事では、トナー1本あたりの平均的な印刷可能枚数のほか、トナーの残量確認方法やトナーが切れたときの対処法などをご紹介していこう。
一般的には1本あたり約5,000~20,000枚
メーカーの発表値では、A4サイズで5%原稿(黒の部分)で印刷すると想定した場合、トナー1gあたり約15枚程度が印刷可能とされておる。平たくいうと、トナー1本あたりで約5,000~20,000枚くらいの印刷が可能というところじゃ。ただ、実際は車の燃費のように発表値の70%程度で考えておいた方がよいじゃろう。
もちろん、印刷するものが写真なのか文面なのか、またその文字量によっても印刷可能な枚数は異なる。トナーを使う範囲が大きい印刷物が多ければ、メーカーが発表している値の半分程度の使用枚数になってしまう場合もあるので、事前にどういった印刷物が多いのかを確認しておくと、ある程度の目安が立てられるようになるじゃろう。
またCMYKの4色のトナーを使用している場合、カラーごとにトナーが減る速度は違うぞ。
ちなみに、DMなどを大量に印刷する場合は、コピー複合機よりも印刷機の方がコストパフォーマンスが良い。詳しくは印刷機とコピー機は違うのですか?』を参考にしてみよう。
トナーが切れたときの入手方法
新しいトナーの入手方法は、保守契約加入の有無、また保守契約の種類によっても異なる。
それぞれの状況別に入手方法をまとめてみたので、ぜひご自身にあてはまる項目を読んで参考にしていただきたい。
カウンター保守契約に加入している場合
トナーはカウンター保守契約を結んでいれば、基本的には無償で手に入れることができる。
さらに最近のコピー複合機には、印刷枚数などの情報を保守契約先と共有できるシステムが搭載されており、トナーが少なくなってきた頃に自動でトナーが届くサービスが適用されていることもある。そのため、基本的にはこちらから何かする必要はないのじゃ。
もし何らかの事情で突然トナーを切らしてしまった場合には、保守契約会社に連絡すれば、郵送もしくは手持ちで配送してくれるじゃろう。
キットトナー保守契約に加入している場合
キットトナー保守契約とは、専用のトナーを購入し、そのトナーを使用している間のみメンテナンスや修理費が無料になるという契約じゃ。そのため、トナーはご自身で購入しなければならない。
なお、トナーは正規代理店で販売されている純正品限定で、ネットに流通している汎用品などは使用してはならない。一度でも純正品以外を使用すれば、保守契約を打ち切られる可能性もあるので要注意じゃ。
保守契約に加入していない(スポット保守契約)場合
スポット保守契約のように、都度払いでコピー複合機を使用している場合は、トナーをご自身で購入する必要がある。インターネット上には非正規の廉価品なども出回っているが、トラブルや故障を回避するためにも、きちんとメーカーの純正品を購入するようにしよう。
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トナーが無くなる前に残量確認
トナーがなくなるとコピー複合機にエラーが出るが、トナーが切れてからまた新しいものを用意するのでは効率が悪い。カウンター保守契約に加入している方は残量が少なくなってきたころに自動で新しいトナーを配送してもらえるが、それ以外の方はご自身でトナーの残量を把握し、トナーのストックが常に手元にあるようにしておいた方がよいじゃろう。
トナーの残量確認方法
コピー複合機のトナーの残量は、ご自身で簡単に確認することができるぞ。具体的な操作方法としては、大抵の機種の場合、コピー複合機のホーム画面の状態で「コピー」のボタンを長押しすれば、カウンター枚数と共にトナー残量も確認が可能じゃ。
この方法では残量が表示されないという方や、やり方がよくわからないという方は、メーカーや保守契約会社に問い合わせていただきたい。
トナーの交換方法を詳しく知りたい方は、こちらの動画で手順を紹介しているので、チェックして欲しいのじゃ、やり方がよくわからないという方は、メーカーや保守契約会社に問い合わせていただきたい。
トナーには使用期限がある
実はトナーには使用期限があるのはご存知じゃろうか。トナーは開封していなくても、年月の経過とともに劣化していく。
一般的には、開封していない場合の使用期限は製造されてから約2年半とされ、一度開封してしまえば、さらに使用期限は短くなるじゃろう。トナーの外箱には、使用期限もしくは製造年月が記載されているので、きちんとチェックしておこう。
正直、使用期限を少し過ぎてしまったからといって完全に使えなくなるということはないはずじゃが、トナーの粉質が劣化していると本来の色味が出なかったり、コピー複合機本体の故障の原因になる可能性もあるので、使用するのはオススメしない。
常にトナーのストックを用意しておくのは良いことじゃが、一度に大量に買いすぎると、使用期限内に消費しきれず処分するということになってしまうので、印刷枚数や頻度をよく考えて購入するようにしよう。
今回はトナーの印刷可能枚数や入手方法など、疑問として挙がりがちな内容についてお答えしてみたが、いかがだったじゃろうか。トナーはコピー機を使う上では必ず必要となる消耗品なので今回の記事を参考にしていただければ幸いじゃ。