ふむ。難しい質問じゃな。
一概に答えはないが、それぞれのポイントを絞ってひとつずつ確認するのじゃ。その上で、自分にとって最も得なのはどちらかを考えるのが良いじゃろうな。
当たり前にも思えるが、なかなか買い換えることのないものだからこそ、比較は効果が高いのじゃ。今回は、違いが見えやすいポイントを大きく分けて3つご紹介するので参考にしていただければ幸いじゃ。
目次
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業務用コピー機と家庭用複合機の違い まとめ
まず最初に表にまとめたのでこちらを見ていただこう。結論は先にお伝えするのがワシの流儀じゃ。
| 比較内容 | 家庭用 | 業務用 | |
|---|---|---|---|
| コスト | 導入費用 | 安い | 高い |
| ランニングコスト | 高い | 安い | |
| スペック | 大きさ | 小さい | 大きい |
| 印刷速度 | 低速~中速 | 中速~高速 | |
| アフター | トナー・インク | 都度、買いに行く | 都度、届く |
| 訪問修理の有無 | センドバック(送って修理) | 訪問修理(人が来る) | |
| 保証期限 | 1年~3年 | 無し ※購入時から保守契約開始 |
|
上記の表の通り、大きく分けて3つある中でも注目する項目がそれぞれあるので詳しくご説明していこう。
毎月の印刷枚数500枚が基準!『ランニングコスト』の違い
誰もが気になるのが、具体的なコストに直結する話じゃな。
一般的な小型の複合機は、基本的にSOHO向けに作られておる。もちろんビジネスとしても使えるが、業務用のコピー機・複合機に比べてランニングコストがかかりすぎてしまう危険があるのじゃ。
わかりやすい対象は、インクじゃ。買い方も価格も異なるが、費用対効果を見越して考えてみてくれ。
小型の複合機のインクは『都度、買いに行く』
小型の複合機は、トナーやインクも本体同様に家電量販店で販売されており、都度購入して補充しなければならない。
余計なランニングコストはかからないが、売り切れや買い忘れてしまうリスクもあるぞ。
業務用のコピー機・複合機のトナーは『販売店から届く(保守加入時)』
業務用のコピー機・複合機の場合は、保守契約に加入していれば、無くなる頃を見計らって販売店からトナーが届くのじゃ。
もちろん、一枚印刷に料金設定されているのでランニングコストは発生するが、「うっかりインクがなくて印刷できない!」という事態を避けることができるぞ。
比較する基準としては、月間印刷枚数が500枚以上なら、業務用のコピー機・複合機の方が得になるケースが多いぞ。
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コピー機・複合機を使う上で欠かせない『修理体制』の違い
本体スペックもさることながら、大きな違いが出るのが『修理体制』じゃ。よく比較してみてくれ。
小型の複合機の保証は『期限あり・手間あり』
『保証』が数年単位で設定されていて、その間に故障が起きた場合はメーカー対応が可能というものが多いのう。しかし、保証期間が切れてからの修理は、有償対応になるので注意が必要じゃ。導入コストが低い分、修理費用は高額に感じてしまうかもしれないのう。
さらに、小型の複合機で気をつけなければならないのが、修理方法じゃ。
小型の複合機の場合、修理時にはメーカーに本体を送ったり持ち込んだりするケースが多く、訪問修理は別途有償になることが多いんじゃ。
複合機が壊れても、ビジネスは止まってくれないから、ちと注意が必要じゃな。
業務用のコピー機・複合機の保守契約は『電話1本でOK!』
業務用のコピー機・複合機の場合は、『保守契約』という制度がもっともメジャーじゃ。
保守契約とは、基本的に保守料金を支払うことで定期メンテナンス、修理サポートが受けられるものじゃ。保守契約を結ぶことで、機器に不具合が生じても使えない時間を可能な限り短くすることができる。
保守契約の利用期間中は、突発的な出費はほとんどないぞ。修理も基本的には訪問対応なので、困ったら電話1本でサービスマンが駆けつけてくれるのじゃ。
保守契約については、『保守契約とは何ですか?コピー機導入時には加入しなければいけませんか?』も参考にしてみてくれ。
業務用のコピー機・複合機とは、様々な役割を1台で担っておる。だからこそ、安心して使える環境を用意することも重要じゃのう。
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オフィスのスペースも立派な財産!『コピー機のサイズ』の違い
これは見るからに違いがわかるのう。実際のサイズ以外にも着目して考えてみてくれ。
小型の複合機のサイズは、文字通り『コンパクト』
小型の複合機は、その文字通り『コンパクト』じゃ。加えて、音は静かで電力消費も少ないのが特徴じゃな。ただしコンパクトな分、耐久性はちと弱いのう。
業務用のコピー機・複合機は、『大きいが多機能』
サイズが大きくなる分、小型の複合機に比べて音や電力消費はアップするが、便利になるぞ。手差しや自動原稿送り装置がついていたり、給紙トレイが複数あるため用紙を都度セットする必要もないのう。
しかも、業務用のコピー機・複合機も、年々最小サイズが更新されておるのじゃ。技術の進歩じゃな。
設置スペースは限りあるオフィスでもかなり重要な要素じゃ。「買ったはいいが置く場所がなかった」では、せっかくの複合機がもったいないぞ。検討段階では、設置スペースの確認も忘れぬようにのう。
パッとわかる初期導入コスト(本体価格)を気にしがちじゃが、上記の3ポイントをよく比較してみてくれ。どちらが得なのかをジャッジすると答えはでると思うぞ。
利用目的によって選ぶべき!『印刷方式』の違い
家庭用の小型コピー機と業務用コピー機は、印刷方式にも違いがあるのじゃ。
家庭用のコピー機は写真印刷に適した『インクジェット方式』
写真のプリントアウトやカラー印刷が多い場合は、家庭用のコピー機が適しているぞ。家庭用のコピー機はインクジェット方式と呼ばれ、カラー印刷が綺麗に仕上がる。
ただし、インクジェット方式は、印刷したものが水に濡れてしまうと、インクがにじんでしまう。また、日光に長時間当てると色褪せることもあるから、注意が必要じゃ。
業務用のコピー機・複合機は資料印刷に適した『レーザー式』
業務用のコピー機や複合機は、大量の資料や書類の印刷に長けているぞ。印刷できる用紙のサイズもA3サイズまでであり、大きめの用紙の印刷も可能じゃ。
業務効率に大きく影響する『印刷スピード』の違い
コピー機や複合機は、家庭用と業務用で印刷スピードも異なっておる。印刷スピードは業務効率にも大きな影響があるため、その違いにも注意したいところじゃ。
家庭用のコピー機は乾燥に時間がかかるため『遅い』
家庭用のコピー機のインクジェット方式は、インクを印刷用紙に吹き付けて色や文字を表現している。そのため、乾くまで時間がかかってしまい、比較的印刷速度も遅いぞ。
プリントアウトされても完全に乾く前に触ると、インクが滲んでしまう可能性があるから注意が必要じゃ。
ただし、インクジェット方式は綺麗に印刷できたり、省エネで電気代が安かったりするメリットがあるぞ。
業務用のコピー機・複合機は大量印刷もお手の物で『速い』
業務用のコピー機や複合機は、レーザー方式であり、トナーと呼ばれる細かなプラスチックの粒子を使って印刷しておる。
熱と圧力によって、用紙に粒子を定着させていく方式だ。用紙にスタンプを押していくような印刷になるため、インクジェット方式よりもスピーディーにプリントアウトができるわけじゃ。
業務用のコピー機・複合機ならではの機能
業務用のコピー機や複合機は、家庭用のものよりも強固なつくりになっている。丈夫であるため、長く使うことができるじゃろう。
他にもICカードで本人確認の認証ができるなど、セキュリティ面も強化できるぞ。本体に付属する液晶画面も大きいことがあり、拡大や縮小の設定を操作できるなど便利な機能も付いておる。
機能面では日々進化しているといっていいじゃろう。
気持ち業務用のコピー機や複合機の方が良さそうに答えてしまったが、それはご愛嬌じゃ!