• 機能・使い方について

コピー機・複合機のトナーとは何なんですか?

公開日:2013/03/28

更新日:2025/11/17

監修者情報

コピー機博士

業界歴15年以上の当サイトの管理人
これまでに培った情報を公開するぞぃ

トナーとは、オフィスにある業務用のコピー複合機で使用する上で必ず必要になる粉のような消耗品のことじゃ。印刷すればするほど、このトナー残量が少なくなっていき、無くなるとエラーが出て印刷ができなくなるのでその都度交換が必要になる。

今回は、そんなトナーについて詳しくご説明しよう。

トナーとは?

冒頭に説明したとおり、トナーとは、オフィスにある業務用のコピー複合機で使用する上で必ず必要になる粉のような消耗品のことじゃ。

トナーには4色あり、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)のそれぞれが単独で専用の容器に入っており、この粉を使って印刷をしている。

細かく言うと、粉ではなく帯電性を持ったミクロサイズの色粒子で、静電気を利用して紙に転写させ、熱によって定着させることで印刷をしている。
コピー複合機やプリンターなど、レーザーの熱を使い、静電転写方式で印刷するタイプは、ほとんどこのトナーが採用されている。

コピー複合機に必要なトナーの数

トナーは搭載されるコピー複合機が、モノクロ複合機なのかカラー複合機なのかで搭載本数が異なる。

モノクロ複合機にはブラック1本のみ

モノクロ複合機にはブラックトナーが1本のみ搭載される。そのためカラー印刷は当然できない。

カラー複合機にはCMYKの4本

カラー複合機の場合は、このトナーが4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)搭載されているため、色の組み合わせで彩り豊かなカラー印刷をすることができる。

トナー1本あたりの印刷量

1本のトナーで印刷できる枚数はトナーの搭載量により異なるが、おおよそ5,000枚~20,000枚程度。

ただし、この数値はA4の用紙に5%の分量で印刷した場合の基準値に沿って数えているため、実際はここから7割程度の枚数で交換時期になることがほとんどじゃ。

トナーの消費量は印刷物により変わる

トナーは1本1本独立しているため、印刷物がモノクロの場合は、ブラックトナーしか消費しない。カラー印刷の場合、複数のトナーの配色を混ぜ合わせて印刷を行うため、4本すべてが消費される。

カウンター保守契約に加入していればトナーは無料で補充されるが、その分、カラー印刷の方がカウンター単価が高くなるので、必要ないときはモノクロ印刷をするなどして経費削減をしよう。

トナー交換について

基本的にトナーは、お客様自身で交換するものじゃ。

手順自体は難しくないので、1分もかからずにできるのでご安心いただきたい。

トナー交換のタイミング

トナーの残量が少なくなるとエラーが出るので、そのタイミングで予備のトナーと交換しよう。

トナーの交換手順

トナー本体の箱に交換手順が書いてあるので、その通りに実施すれば問題ない。

初めてコピー複合機を導入する方は、納品の際に配送スタッフから利用方法の説明をされるのでその時に確認しよう。

トナーの交換方法を動画見る

トナー交換時の注意

手や衣服、床が汚れる場合がある

専用の箱に入っているため問題ないが、落としてしまったり廃トナーボックスにはトナーが付着していることがある。

トナーは基本的にこぼれやすく帯電性を持っているので手や衣服に付着しやすく注意が必要じゃ。落としてケースが破損すると中身が飛び出してしまうこともあるので、取扱いには十分気をつけよう。

火気厳禁

トナーは帯電性質があるため、火気に近づけると粉塵爆発などの可能性もある。

特に掃除機などは使うのをやめよう。吸うどころか周りに散らしてしまうこともあるうえに、内部で静電気が発生して粉塵爆発することもあるので、うっかりトナーをこぼしてしまった一般掃除機は使わずに濡らしたタオルで拭こう。

トナーの入手・購入方法

トナーは基本的に保守契約を結んでいれば料金内に含められいるため、無くなる頃には届けられるシステムが組み込まれている。常にストックとしてサービスマンや郵送で届けられるので、ストックに困ることはないだろう。

カウンター保守契約を組んでいる場合

月々の保守料金内にトナー利用料も含まれているため、基本的にトナーは無料で入手できる。

先述したとおり、事務所内にストックがあればそれを利用し、もしなくなった場合は保守業者に連絡すれば郵送ないし手持ちで配送してくれる。

使い終わったものは箱に戻して分かるようにマジックなどで「使用済」と印をつけておき、処分は指定の郵送先に送るかサービスマンが回収にくるので、保守会社に確認しよう。

カウンター保守契約について詳しくは『コピー機・複合機のカウンター保守契約とは何ですか?』を参考にしよう。

キットトナー保守契約を組んでいる場合

一部のコピー複合機に適用されるスポット保守契約の場合、トナーの扱いは少し特殊になる。

トナー自体が約4万円ほど(SHARPの場合)の料金となっており、そのトナーを購入することで保守が有効になるというもの。

非純正品なども流通はしているが、間違いなくトラブルの元になるので絶対にやめよう。

キットトナー保守契約について詳しくは『コピー機・複合機のキットトナー保守契約とは何ですか?』を参考にしよう。

保守契約を組んでいない場合(スポット修理)

スポット保守契約の場合、月々の料金が発生しない代わりに、すべて実費負担となる。

トナーなどもトナー販売店などから純正品を購入する必要がある。1本一万円程度なので、カラー複合機だとトナー交換の都度、四万円ほどかかる計算になる。当然それ以外のパーツや修理費も実費負担となる。

これからコピー複合機を購入・買替えする場合は、販売店からよく説明を聞いておこう。

スポット保守契約について詳しくは『コピー機・複合機のスポット保守契約とは何ですか?』を参考にしよう。

インクとの違い

役割としては同じようなものでも、トナーとインクではそもそも原材料が異なり、その印刷結果も異なる。

トナーの特徴

  • 印刷物が水ににじみにくい
  • 写真などはそこそこ綺麗に出せるが、メーカーによりかなり違う
  • 印刷コストが比較的安い
  • 1本単位で交換できる
  • トナー自体が長期間保存できる
  • 主に業務用として使われる

インクの特徴

  • 印刷物が水ににじみやすい(顔料インクなど種類にもよる)
  • どのメーカーでも写真が綺麗に印刷できる
  • 印刷コストが比較的高い
  • カートリッジ単位で交換が必要(機種による)
  • ヘッドやカートリッジの劣化が早い
  • 主に家庭用として使われる

インク・トナーと、どちらもプリンターとしての役割を果たすものだが、上記のような特徴の違いによりビジネスユース・ホームユースでの使い方に違いが出てくる。

具体的な話は『家電量販店によくある小型の複合機と業務用コピー機はどっちが得ですか?』で解説しているので参考にしていただきたい。

おまけ:トナーと関連するコピー複合機のパーツ

今回はトナーの話で終始したが、実際コピー複合機には交換が必要な消耗品と言われるパーツは他にも多数ある。

前述したとおり、カウンター保守契約を結んでいればすべてカウンター料金内に含まれているので、交換に関わるスポット的な出費はないが、保守契約を結んでいない状態(スポット保守契約)では、高額な交換費用がかかるケースもあるので覚えておいていただきたい。

感光体(ドラム)

トナーを付着させ実際に印刷プロセスを行うパーツ。

耐久性が高く交換する頻度は少ないが、非常に高額でかつ繊細で傷つきやすい。傷ついた場合はそのまま印刷に反映されるため、とても大切に扱われるコピー複合機の心臓部ともいえるパーツの一つ。

廃トナーボックス

トナーの近くに設置されている箱型のパーツで、内部に残ったトナーのカスなどを自動的に収納するゴミ箱的な役割のボックス。一定量が蓄積されると交換する必要がある。比較的、安価で入手できる消耗品。

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