コピー複合機の保守契約の中で、最もポピュラーなカウンター保守契約には、定額の基本料金に加えて毎月印刷した枚数分のカウンター料金が発生するため、両面コピーに関するご質問は少なくない。
今回の記事では両面コピー・両面印刷に焦点をあて、カウント計算、用紙サイズなどの疑問にお答えしつつ、印刷コストを削減する方法などもご紹介していこう。
最新の機能が搭載されたおすすめコピー機ランキング
両面コピーは2枚とカウントされる
コピー複合機は片面印刷で1枚とカウントするので、両面コピーおよび印刷の場合は2枚分のカウントになるのじゃ。ちなみにカウント枚数に用紙のサイズは関係がないぞ。
A3、A5、はがきサイズなど、どのようなサイズであっても、片面印刷だけなら1枚分、両面に印刷した場合は2枚分とカウントされるのじゃ。
両面コピーのやり方
両面コピーをする場合には、主に下記の2パターンがある。
- 2枚ある原稿を、1枚の紙に両面コピーする
- 裏表のある原稿を、そのまま両面コピーする
似ているが微妙に状況が異なる2パターンについて、それぞれの手順や注意点を解説していこう。なお、お使いの機種によってはやり方が異なる場合もあるので、記事の解説どおりにやっても出来ない、やり方がよくわからないという方は無理に操作せず、メーカーに問い合わせてみて欲しいのじゃ。
2枚ある原稿を、1枚の紙に両面コピーする
これは小冊子などを作る際に役立つコピー方法じゃな。やり方は、コピー複合機の操作パネルで、両面印刷を選択したあと「片面→両面」に設定し、1枚ずつ原稿を読み込ませればOKじゃ。
裏表のある原稿を、そのまま両面コピーする
こちらは免許証や健康保険証など身分証のコピーをとる時や、両面に印刷があるチラシや書類をそのまま複製する際に便利な方法じゃ。まずはコピー複合機に、コピーしたい原稿をセットする。次に操作パネルで両面印刷を選択し「両面→両面」に設定するのじゃ。
よくあるミス!「長辺綴じ」と「短辺綴じ」に注意
両面印刷をする際に、ありがちな失敗として、裏表で上下の向きが逆になってしまったというものがある。このようなミスは「綴じ方」の設定を理解していれば防げるぞ。
綴じ方には長辺綴じと短辺綴じがあり、文字どおり、長辺綴じは長い辺で綴じること、短辺綴じは短い辺で綴じる方法のことじゃ。ただ文面だとイメージが掴みにくいと思うので、詳しくはこちらの図を参照してほしい。

大体のイメージは掴めたじゃろうか?要は、複数枚の用紙を綴じたときに、自然に読めるような向きに印刷されるということじゃな。コピー複合機の印刷設定メニューでは綴じ方向が選択できるので、用途に合わせて綴じ方を使い分けよう。
最新モデルのコピー機も中古で買えば安く手に入ります!
複数のデータを片面に集約して印刷する方法も
ここまで両面印刷のやり方を解説してきたが、免許証や健康保険証などカードサイズの物をコピーするとき、表面にまだ余白があるのに裏面も使って両面印刷をするのは勿体ないと感じたことはないじゃろうか。そんな時は、カードの表面と裏面を片面1枚に収めてコピーすればよいのじゃ。
やり方としては、先にカードの両面をスキャンしてから、1枚に収めて印刷するという方法になる。この機能は、コピー複合機の機種にもよるが「カードスキャン機能」「IDカード機能」といった名称で大抵の機種には搭載されていて、操作パネルの指示に従うだけで簡単にできるぞ。
こちらの記事(カードの両面を1枚の紙にキレイにコピーする方法 | OAランド博多ショールーム)に詳しい手順が載っているので、ぜひ目を通してみてほしい。
また、コピー複合機の「集約機能」を使えば、カードだけでなく、複数枚の書類をたった1枚にまとめて印刷することも可能なのじゃ。
このような少しの工夫が、印刷枚数(カウンター枚数)を抑えることに繋がる。1、2枚を節約できたところで…と思う方もいるかもしれないが、小さな節約も年単位で見れば大きなコスト削減に繋がっていることがあるのじゃ。
【備考】カウンター料金とは
最後に、基本的なことになるが、カウンター料金についておさらいしよう。
まずコピー複合機には、毎月決まった基本料金+毎月印刷した枚数分の使用料を支払うことで、メンテナンスや修理が無償で受けられるカウンター保守契約という保守契約がある。カウンター保守契約の、印刷した枚数分の使用料のことを「カウンター料金」と呼ぶのじゃ。カウンター料金は1ヶ月ごとに支払うもので、印刷枚数が多ければ多いほど高額になる。
さらにカウンター保守契約の特徴やメリット・デメリットについて知りたい方は、コチラの記事をみてみよう。
コピー機・複合機のカウンター保守契約とは何ですか? / OAランド
いかがだったじゃろうか。
両面コピーは、用紙代・カウンター料金といった目に見える料金を削減するためにも便利なだけでなく、資料をまとめる時などでも重宝されいるうえに、多くのコピー機に標準機能として搭載されているので、印刷するときなどには意識しておくとよいぞ。
